ゴーリキアイランド
G.BOAT 伊勢店

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G.BOAT 表参道店

※閉店いたしました。

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マリンライト経年変化比較

熟成真鍮の魅力を知って暮らしを楽しみませんか?

本記事では、真鍮製品を多く取り扱うゴーリキアイランドスタッフが、真鍮の経年変化を4つの段階に分けてその美しさと特徴を説明し、暮らしに取り入れて欲しい経年変化の楽しみ方と暮らしを豊かにしてくれるおすすめの真鍮製品をご紹介します。

 

真鍮:時間とともに美しく変化する素材

無垢の真鍮は、その独特な輝きと温かみのある風合いが魅力の金属です。しかし、新品の美しさだけでなく、時間とともに変化し、深みを増していく経年変化こそが真鍮の最大の魅力です。私たちはこの変化した真鍮を”熟成真鍮”と名付け、暮らしの中で楽しむことを提案します。

 

マリンライト経年変化比較

真鍮の色調変化:4段階

ゴーリキアイランドで定番人気のマリンライトBH1000の写真を参考にしながら色調変化の様子をご説明します。

1. 新品の輝き(0〜3ヶ月)

購入したばかりの真鍮は、明るく黄金色に輝きます。まるで太陽の光を反射するような美しさがあり、インテリアのアクセントとして映えます。

このキラキラと輝いている状態が好きという方は、磨いた後にクリアー塗装を施したものをお選びいただくか、磨き仕上げのものでくすみが出てきたと思うたびに金属磨きで磨いていただけば状態が保てます。

2. くすみの始まり(3ヶ月〜1年)

くすんだ真鍮マリンライト  

空気中の酸素や湿気と反応し、徐々にくすみが出てきます。指で触れる部分は変化が速く、使用する場所や頻度によって個性が現れ始めます。

3. 深みのある色合いへ(1〜5年)

アンティークな真鍮マリンライト

表面に酸化膜が形成され、落ち着いたアンティーク調の色合いになります。茶色や深い金色に変化し、ヴィンテージ感が増します。

4. 独自の風格(5年以上)

黒ずんた真鍮マリンライト

さらに年月が経つと、独自の黒ずみや銅成分の錆(さび)である緑青(ろくしょう)が生まれ、まさに唯一無二の風格を持つ真鍮へと変化します。この表情の変化は、持ち主の暮らしの歴史そのものです。

 

ここでは、2~4の状態のものを「熟成真鍮」と名付け、その変化の度合いを熟成度と表現します。

 


個性が出る真鍮の色調変化

真鍮の色調変化

こちらの商品は経年変化の様子がわかるように社内にあった同じ製品を数点ずつ集めて並べたものです。

この色調の違いがわかるでしょうか? 各製品、左下手前から右上奥に向かう程、経年数が多いものと推測できます。初めは全て一番下のキラキラした状態だったものが年月を経て熟成真鍮へと変化しています。その年月の間、どんな環境下に置かれるかでも熟成度は変わります。一番奥の緑青で覆われたものは屋外に15年以上置かれていたであろうというもの。緑青が現れる箇所やタイミングは置かれた環境の風土や湿度により異なってくるため、「何年後に緑青が現れる」などと断言することはできません。真鍮は置かれた環境によって個性が出るおもしろい金属なのです。

とは言え、室内環境であれば変化の速度は遅いため、湿度の高くない通常の環境であれば10年経ってようやく深みのある色合いとなる程です。

 


好みの熟成真鍮にする方法

前述した4段階の色調変化の中で2や3くらいのくすみのあるアンティークな雰囲気が好みの方はどうしたらよいのでしょうか?この答えこそが熟成真鍮の楽しみ方だと思うのです。

好みの色調を保つには、「経年変化を楽しみながら、好みの色調を維持する」バランス感覚が大切です。真鍮は生きた素材なので、完全に止めるのではなく、緩やかに育てつつ整える意識がポイントです。以下に自然な経年変化を保つための基本的な方針をご紹介します。

過度に酸化させすぎない

  • 湿気や水分に注意:水滴や湿気はシミや斑点の原因に。水回りで使う場合は、こまめに乾拭きすることがおすすめです。
  • 酸性のもの(レモン、酢、手汗など)に注意:急激な変色を招きます。触れたら軽く拭き取りましょう。

お手入れは“やさしく整える”が基本

  •  普段のケア

    柔らかい布で乾拭き(週1回くらい)
    → 手の脂やホコリを軽く落とすだけで、局部的な変色の進行が落ち着きます。

  •  好みの色調を保つために

    変色を緩やかにしたくなったら、蜜蝋(ミツロウ)ワックスやメンテナンスオイルで保湿&保護(月1〜2回の軽いメンテナンス)
    → 薄く塗って、やさしく拭き取るだけ。風合いが整い、酸化を緩やかにします。

磨きすぎに注意する

  • 磨くと輝きは戻りますが、せっかくの味わいも落ちることになります。光沢を戻したくなったら、研磨剤のないクロスで様子を見ながら軽く磨くようにしましょう。汚れが気になるときは、中性洗剤を薄めて湿らせた布→乾拭き→ワックス仕上げ。

なるべく素手で触れない or 触ったら軽く拭く

  • 手汗や皮脂は予想以上に変色を早めます。ただし、引手ハンドルやノブなどは触ることでできる艶や風合いもあります。「味」として受け入れる範囲かどうかを判断しましょう。

緑青を避けたい場合

  • 緑青は湿気や酸性に反応して出やすいので、水場・屋外は避けてください。もし出てきても、真鍮用クリーナーで軽く落とすことは可能ですが、色も落ちるので注意が必要です。

 

まとめ:自然な経年変化の熟成真鍮を楽しむために

やること 頻度 ポイント
乾拭き 週1回 指紋や水分を拭き取って酸化を抑える
ワックス or オイル塗布 月1〜2回 表面を整え、変化を穏やかに
汚れたときの拭き取り 都度 酸や水分に触れたらすぐ乾いた布で対応
研磨(光沢戻し) 必要に応じて 磨きすぎ注意。自然な風合いが薄れないよう加減
緑青や過度な変色の対処 出たときのみ 自然な範囲なら無理に落とさず、風合いとして活かす

 

 

気を付けることは、「手をかけすぎず、でも放置しすぎず」です。

大切なのは、「自分の好きな風合いのまま、どう育てていくか」なので、定期的に観察しながら調整していくと、愛着も湧いてきます。自分好みの真鍮の風合いをお手入れしながら見付けていくことこそが、熟成真鍮の楽しみ方です。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。

 


真鍮を暮らしに取り入れるアイデア

さてここからはゴーリキアイランドの製品の中から、熟成真鍮として楽しめるおすすめのものをジャンル別にご紹介します。

 

その前に1つ、熟成真鍮の役立つ特長をご紹介させていただきます!

実は、熟成真鍮には抗菌・抗ウイルス作用があるため、感染予防対策にもなるという嬉しいポイントがあります。「抗菌・抗ウイルスで注目の素材『真鍮(真ちゅう)』(銅だけじゃない!)のアイテムをおしゃれに取り入れよう!」の記事で詳しく説明しておりますので関心のある方はぜひご覧ください。これを踏まえて読み進めていただくと、より良いのではと思います。

1. インテリア装飾金物として

照明、スイッチプレートカバー、キャビネットの取っ手などのパーツに真鍮を取り入れると、空間にクラシカルな雰囲気が生まれます。

真鍮マリンライト

十字の格子が印象的なマリンランプ

 

ペンダントライトP1760イメージ写真

ペンダントライトならワンタッチシーリングで簡単に付替えできます。

 

真鍮製スイッチ&コンセントプレートカバー

マイナスドライバーがあればDIYで付替え可能なプレートカバー

 

真鍮製取っ手つまみ

木製家具の引き出しの取っ手に熟成真鍮はよく馴染みます。

 

2. キッチンやトイレなどの水回りに

タオル掛けやペーパーホルダーなど日常的に使うアイテムとして取り入れると、手が触れるたびに変化を楽しめます。

木製キッチンの引手ハンドルタオルバーとして。(写真提供:F-FURNITURE)

 

PFシリーズトイレットペーパーホルダー天付け真鍮ヘアライン仕上げ

抗菌作用があるトイレまわりのアクセサリーは感染予防対策として特に有効。

 

3.インテリア雑貨として

雑貨小物として取り入れれば、見るたびに経年変化を感じながら飾った空間を楽しむことができます。飾りであれば触ることも少ないため、こまめなお手入れの必要もなく、気軽に楽しめます。

真鍮雑貨 キャンドルスタンド ローズ バラ

いつもの空間に飾るだけで気分が上がる!キャンドルスタンド

 

真鍮製小物入れ

置物をデスクやカウンターに飾っても。

4. 店舗や職場に

真鍮製の棚受けでカウンターシェルフを設置したり、靴べらやカード立てなどを取り入れることで、仕事の環境にも趣を加えることができます。

真鍮棚受けアングル使用例

棚受けアングルを使えば自由度の高い棚が設置可能。

 

真鍮製靴べら ふくろう

靴を脱ぐ会社の玄関や店舗の試着室にはこだわりの靴べらを。

 

真鍮イーゼル

ゴーリキアイランドの真鍮製イーゼルなら店舗のメニューや案内カード等を上品に展示できます。


まとめ:真鍮とともに暮らしを楽しむ

真鍮は、使えば使うほど美しく変化し、暮らしに寄り添う存在になるため、丁寧な暮らしを目指す方におすすめなアイテムです。長い年月をかけて熟成していくその姿を楽しみながら、日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

あなたもぜひ、”熟成真鍮”とともに経年変化の美しさを暮らしの中で体感してみてください。きっと心安らぐ豊な暮らしとなるでしょう。