ゴーリキアイランド
G.BOAT 伊勢店

〒516-0021 三重県伊勢市朝熊町3477-35
TEL 0596-21-1155
FAX 0596-21-1157
OPEN 平日 10:00~15:00
※12:00〜13:00はお昼休みをいただいております

G.BOAT 表参道店

※閉店いたしました。

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5月 2025

熟成真鍮の魅力を知って暮らしを楽しみませんか? 本記事では、真鍮製品を多く取り扱うゴーリキアイランドスタッフが、真鍮の経年変化を4つの段階に分けてその美しさと特徴を説明し、暮らしに取り入れて欲しい経年変化の楽しみ方と暮らしを豊かにしてくれるおすすめの真鍮製品をご紹介します。   真鍮:時間とともに美しく変化する素材 無垢の真鍮は、その独特な輝きと温かみのある風合いが魅力の金属です。しかし、新品の美しさだけでなく、時間とともに変化し、深みを増していく経年変化こそが真鍮の最大の魅力です。私たちはこの変化した真鍮を"熟成真鍮"と名付け、暮らしの中で楽しむことを提案します。   真鍮の色調変化:4段階 ゴーリキアイランドで定番人気のマリンライトBH1000の写真を参考にしながら色調変化の様子をご説明します。 1. 新品の輝き(0〜3ヶ月) 購入したばかりの真鍮は、明るく黄金色に輝きます。まるで太陽の光を反射するような美しさがあり、インテリアのアクセントとして映えます。 このキラキラと輝いている状態が好きという方は、磨いた後にクリアー塗装を施したものをお選びいただくか、磨き仕上げのものでくすみが出てきたと思うたびに金属磨きで磨いていただけば状態が保てます。 2. くすみの始まり(3ヶ月〜1年)   空気中の酸素や湿気と反応し、徐々にくすみが出てきます。指で触れる部分は変化が速く、使用する場所や頻度によって個性が現れ始めます。 3. 深みのある色合いへ(1〜5年) 表面に酸化膜が形成され、落ち着いたアンティーク調の色合いになります。茶色や深い金色に変化し、ヴィンテージ感が増します。 4. 独自の風格(5年以上) さらに年月が経つと、独自の黒ずみや銅成分の錆(さび)である緑青(ろくしょう)が生まれ、まさに唯一無二の風格を持つ真鍮へと変化します。この表情の変化は、持ち主の暮らしの歴史そのものです。   ここでは、2~4の状態のものを「熟成真鍮」と名付け、その変化の度合いを熟成度と表現します。   個性が出る真鍮の色調変化 こちらの商品は経年変化の様子がわかるように社内にあった同じ製品を数点ずつ集めて並べたものです。 この色調の違いがわかるでしょうか? 各製品、左下手前から右上奥に向かう程、経年数が多いものと推測できます。初めは全て一番下のキラキラした状態だったものが年月を経て熟成真鍮へと変化しています。その年月の間、どんな環境下に置かれるかでも熟成度は変わります。一番奥の緑青で覆われたものは屋外に15年以上置かれていたであろうというもの。緑青が現れる箇所やタイミングは置かれた環境の風土や湿度により異なってくるため、「何年後に緑青が現れる」などと断言することはできません。真鍮は置かれた環境によって個性が出るおもしろい金属なのです。 とは言え、室内環境であれば変化の速度は遅いため、湿度の高くない通常の環境であれば10年経ってようやく深みのある色合いとなる程です。   好みの熟成真鍮にする方法 前述した4段階の色調変化の中で2や3くらいのくすみのあるアンティークな雰囲気が好みの方はどうしたらよいのでしょうか?この答えこそが熟成真鍮の楽しみ方だと思うのです。 好みの色調を保つには、「経年変化を楽しみながら、好みの色調を維持する」バランス感覚が大切です。真鍮は生きた素材なので、完全に止めるのではなく、緩やかに育てつつ整える意識がポイントです。以下に自然な経年変化を保つための基本的な方針をご紹介します。 過度に酸化させすぎない 湿気や水分に注意:水滴や湿気はシミや斑点の原因に。水回りで使う場合は、こまめに乾拭きすることがおすすめです。 酸性のもの(レモン、酢、手汗など)に注意:急激な変色を招きます。触れたら軽く拭き取りましょう。 お手入れは“やさしく整える”が基本  普段のケア 柔らかい布で乾拭き(週1回くらい) → 手の脂やホコリを軽く落とすだけで、局部的な変色の進行が落ち着きます。